感動です。私がキヌアに興味を持ちだした2007年には全く考えられなかった事態です。
日本においてキヌア栽培を進める動きは世界に比べればまだまだ小さいものの、ここ1〜2年の拡がりは特筆すべきものがあります。挑戦するエリアを5つ、紹介します。
神奈川県厚木市愛甲公民館
文化的側面を中心にキヌアの特産化を進めています。
専門家を招くなどして栽培ワークショップや料理研究会を複数回実施。多くの市民有志が栽培から広報・活用まで多段的に取り組んでいるのが特徴です。
2015年5月からは「キヌアンディーナ」という自主的キヌア栽培・普及プロジェクトチームを立ち上げ、栽培にとどまらない、南米生産地の音楽や文化まで継承した社会教育活動を実施しています。
特製キヌアようかんやキヌア茶を開発しつつ、「厚木市制60周年」に合わせて料理講習会や講演などを実施予定です。
先日おじゃまして話を伺ってきました。別で記事化します。
徳島県阿南市
農業系の団体が栽培を開始していました。「関係機関と協力して安定した栽培方法と販路の確立を目指す」としています。
*参考:「キヌア」阿南で実れ 農業団体が栽培、所得増・農地活用に期待【徳島ニュース】- 徳島新聞社
長野県筑北村
キヌアの種を蒔きました。キヌアの栽培は不明なところが多く、「育ったけれど実が入らなかった」ということを良く聞きます。最適期を探るため、4月と8月の2回蒔きます。Photo:Koji Tanaka
Posted by 信州筑北村雑穀ファーム on 2015年4月26日
無化学肥料・無農薬の雑穀類を栽培する「雑穀ファーム」が、27年度より地域おこし協力隊の主導で試験的にキヌアの栽培を開始していました。
山梨県丹波山村
2014年度より地域おこし協力隊が栽培を開始しました。周囲の指導を受けながら、耕作放棄地・産業育成対策で活動しています。
地域おこし協力隊とキヌアの相性は良さそうですね。
*参考:活動詳細|地域を変えていく新しい力 地域おこし協力隊
山梨県上野原市
こちらについては改めて語るまでもありませんね。市として特産化を進める地域で、本サイトでも何度か紹介しています。
2015年4月より、キヌア振興を目的に含む地域おこし協力隊を採用しました。先進的なキヌア農家を抱える地域として、多面的な活動が望まれます。
以上、5エリアを紹介しました。
日々キヌア関連のネットの動きに目を光らせている私が把握しているのは以上です。おそらく他にもあるはずです。「私の地域もやってるよ!」という方がいらっしゃいましたら気軽にご連絡くださいませ。
*画像・参考:jacqueline