キヌア栽培の生産技術や量において、日本よりも先進的に取り組んでいる地域が世界にはあります。
日本産キヌアが世界市場で役割を担うには、安全安心と言われる無化学農薬・無化学肥料が必須条件と私は思いますが、世界のキヌア生産事情がどうなっているのか知っておくことは大事です。
原産国であるペルー・ボリビア・エクアドル以外でのキヌア生産を進める会社や人々を、メモ的にまとめてみました。
アメリカ合衆国
オーガニックのキヌアを生産している会社があります。ブラックキヌアも生産販売しています。
この会社以外にもいくつか、生産販売や輸入販売をしているところがあります。なにせ世界のキヌア市場でいうとアメリカ合衆国は一番のお客さんです。
カナダ
パウダー、フレーク、クリスピーなどの加工品まで手掛け、カナダ産キヌアを生産販売している会社がこちらです。
イスラム食の認定コーシャを取得しています。
オーストラリア
2014年12月のこちらの記事では、オーストラリアでもキヌア栽培が始まったと述べられています。
その生産規模たるや日本のスケールを遥かに凌駕します。
インド
インドも始めています。Project Ananthaというホームページにはその記述がありました。YouTubeにはその生産の様子が分かる動画が上がっています。
ニュージーランド
大学教授が農家へ、栽培を推奨しているようです。
オランダ
90年台の初頭から研究を初めていた機関があるようです。このHPにはその活動が紹介されています。
イギリス
イギリスでは若い男性が会社を設立してキヌア栽培を進めています。2013年には20トンの商業生産に成功していたとのことです。
ブータン
国際キヌア年のFAOによる支援が関係していると思います。この記事では、人の背丈を遥かに超える高さのキヌアが元気に生育している様が報じられています。
イタリア
イタリアにも、キヌア生産を模索する企業があります。
以上です。
他にもアフリカや中東で挑戦する動きがあるということは以前どこかで読みました。2013年の国際キヌア年やそれに至るまでの積年の研究などから、近年において世界中へその栽培気運が広まったとは言えそうです。
日本は、旧来の日本産農作物のもつ安全安心などのブランド力をもって国際的な差別化を図っていく必要がありそうです。無化学農薬・無化学肥料は必須です。個人的には、
「プロダクトで売らず、システムで売る」
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