キヌアの生物学的な特徴について、Wikipedia英語版を抄訳する形で紹介します。特にサポニンについて解説されており、その特性や意外な利用法についてお知らせします。
キヌアの生物学的特徴
キヌアは双子葉類の1年草で通常1-2mに成長する。キヌアは、幅広で、通常羽毛に覆われて、粉っぽく、代わる代わるに整った葉をもつ。中央の木のような茎は種類によって枝分かれしたりしなかったりし、またその色は緑、赤、紫と様々である。
穂は茎の頂部か脇から生えてくる。緑のhypogynousの花は簡単な花被をもち、一般的に雌雄両有で自家受粉する。その果実は直径2mmほどで、色は栽培品種によって白から赤または黒まで幅広い。
キヌアのサポニン
キヌアはその固体に苦い味わいをもつサポニンの覆いをもち、それがキヌアをそのままでは味わいにくいものにしている。北米で商品として販売されているキヌアのほとんどはこの覆いを取り除く行程を経ている。
この苦み成分はキヌアが成育中にはメリットとなり、鳥などからの被害を防ぐことに繋がる。より甘く食べやすい品種を選別することでサポニン含量を減らす試みは他家受粉の悪影響のために難しいことが示されている。
キヌアのサポニンの毒性評価によればそれは目と呼吸に軽い刺激を、胃腸に低度の刺激をもたらす。サポニンは有毒の配糖体で、それは、血液細胞に直に混入した際に溶血性を示すメインの要因である。
南米ではキヌアは食用以外に用途があり、それは洗剤であったり怪我をした際の消毒用であったりする。
Wikipediaからは以上です。
サポニンへの期待
大豆サポニンが持つ機能性は知られていますが、キヌアのサポニンにも同様のものがあると推定できます。けれど普段利用するぶんには苦みや身体への悪影響もありますので、適正な利用法が分かるまでは調理前にきちんと水洗いしてくださいませ。