マクドナルドが不調です。2014年の日本マクドナルドは過去最大となる218億円の赤字を計上してしまいました。
どうやらこれは日本に限った事情ではなく、グローバル規模での不振が指摘されているのが今の、巨大ファーストフードチェーンの姿のようです。
そんな中、オーストラリアはシドニーで、キヌアをメニューに出すマクドナルド運営のカフェが出来たとのことなので状況を簡単にお知らせします。
マックらしくないマック
ロイターによると、シドニーにできた新しいThe Cornerは、マックらしさを削りとったおしゃれカフェだとのことです。Business Insiderの写真を借りますと、まるで青山あたりの小粋なコワーキングスペースのように見えます。
ヘルシーなサラダとともに、キヌアも食べられるとのことです。
トレーサビリティを確保するための原産地表示。自作できるサンドウィッチのコーナー。エコらしい木調の内装。どれをとっても既存のマックとは一線を画した、全く新しい取り組みに思えます。
もちろん実験店だけれど
新しい方向性を探るためのジャブにすぎないでしょう。とはいえ、こういった取り組みが始まることは象徴的に面白いことです。オーストラリアはキヌアの入手を輸入に依存せず、国産の生産に着手したという話も聞きます。
人々の健康を脅かすビジネススタイルが廃れ、またブームに裏打ちされた一時の過剰生産・消費に陥らない、安定的な食料文化への希望がまたひとつ、萌芽しつつあるかな、と思った次第でした。
*画像:twiga269