マンツーマンで聞いてきたわけではもちろんなく、そういうイベントがあって行ってきたのです。イスパニカというスペイン語の教室が主催で駐日ペルー大使館の二等書記官オルテガさんをスピーカーにお迎えしてのセッションでした。
今回はキヌアから少しだけ離れ、オルテガさんのお話を紹介しながら原産国のひとつであるペルーの魅力について、私の旅の記憶も交えながらお伝えしていきます。
ペルー 秘宝の帝国
まずはイベントの概要から。
- 日時:2013年6月14日(金)14:00~15:30
- スピーカー:ペルー大使館二等書記官オマール・オルテガ・オルテガさん
- 参加費:500円(ドリンク:チチャ・モラーダ付き)
- 主催:イスパニカ
チチャ・モラーダ付きというのがなんとも憎いですよね。チチャ・モラーダとは紫トウモロコシを使って作られた甘い飲み物で、ポリフェノールがワインよりも多いもの。
お話の最後に紹介され参加者全員に供されました。ペルーへ旅行に行ったときはよく飲んでいたので懐かしみながら飲ませていただきました。健康や美容にも良いわけで、キヌアと合わせ、日本で人気となっても全くおかしくない美味しい飲み物です。
盛りだくさん!ペルーの魅力
オルテガさんはゆっくりと分かりやすいスペイン語で話してくれたので、ところどころ単語を聞き取るくらいはできました。それでも全容を理解するには通訳の方のお力が必要だったのは私の不勉強のせい。
メモはしていたのですが全てをきちんと伝えきれるかは不安です。ところどころGoogle先生の力も借りつつ、紹介していきます。
ペルーと言えばインカ時代の歴史的遺産がすぐに思い浮かぶものですが、インカ時代以前の産物も多くあるのです。
ペルーの国旗は赤に挟まれた白というシンプルなものですが、特別な国章というものもあります。
描かれているイメージの意味はWikipediaによるとそれぞれ以下の通りだそうです。
- 盾の左上には明るい青の地に国を代表する動物であるビクーニャが描かれている。これはペルーの生態系を象徴している。
- 盾の右上には白地に国花であるキナが描かれている。
- 盾の下部には豊穣の角から溢れだす金貨が描かれている。これは豊富な地下資源を象徴している。
- 4本の国旗が盾の背後に描かれる。
- 盾の上にはオークの枝の冠が描かれる。これは勝利と栄光を象徴している。
首都リマの魅力
以前はリマは観光地としてあまり推奨していなかったそうですが、近年は整備などが進み、遺跡・自然・博物館などをまとめて味わえる地域として今は胸を張ってお勧めできるそうです。
写真は2002年に私が旅行で訪れたときのもの。特別なお祭りの最中で、広場は多くの人で溢れ返っていました。西洋風の建築ですよね。スペインもそうかもしれませんが、ペルーでは決まって町の中心にPlazaという広場があり、そこでは大聖堂などがよく見られました。
ナスカでは今でも新しい発見が
あのナスカの地上絵、最近でも新しい発見がありましたよね「新たに発見されたナスカの地上絵がかわいいけど怖すぎた!」。
なんと現地に山形大学の研究室ができたそうですから、日本との関わりは深いと感じます。
私が付近を訪れた際は車移動でしたから何も見えませんでした。観測できる地上のしかるべきスポットもあるそうですが、最近は新しい飛行機会社の参入もあって手軽になってきている空中からのウォッチがやはりお勧めとのことでした。
地上絵はどうやって出来ているかというと、降雨のほとんど無いかの地では地上を少し削ると地表の色が変わってそれが線になって出来ているとのことでしたよ。
こちらはナスカの町の様子。町から地上絵までは少々距離がありますのであまり拓けていません。青い空と土、それがペルーの印象のひとつです。
マチュピチュへの賢い行き方
なんだか私の旅日記みたいになって恐縮ですが、こちらがマチュピチュです。
マチュピチュへ行くには必ず城下町のクスコを通ることになります。このあたり標高が高いですから高山病対策が大事になってきますが、「マチュピチュに行く前にクスコで慣らそう」というのは間違いとのことでした。
なんと、クスコよりマチュピチュのほうが標高は低いとのこと。
クスコで調子が悪くてもマチュピチュに行けば回復することもあるというお話には驚きました。私はと言えば、クスコよりさらに標高の高いプーノ➡クスコ➡マチュピチュというハイリスクルートをとっていました。無知は怖いですね。
こちらはクスコの町の様子。盆地です。
マチュピチュに行くにはいくつものルートがあり、行く度に新しい姿を見ることができるとのこと。オルテガさんはなんと合計8回も訪れたのだそう。
私は気楽に電車で行きましたが、インカルートなる徒歩で行く方法もメジャーです。
チチカカ湖はどしゃぶり
クスコで何ともなかったら、さらに標高の高いプーノへ行ってみましょう。あの有名なチチカカ湖のあるところです。標高3850メートルのなか、アルコール度数42度のピスコを、普段お酒を全く飲まない私が、現地で仲良くなったパナマ人女性の前で格好つけるためにぐいっといった場所です。もちろん寝込みました。
チチカカ湖はとっても蒼いです。濃いです、青が。藍色です。
チチカカ湖には、トトラと言うカヤツリグサ科の植物で家や舟を作るウロス族が住んでいます。島に渡ってお家に泊めてもらえるツアーなどもあるそうですよ。なんでもそのフワフワした足元から、みなさんの足首はあまり締まっていない?という逸話も通訳の方が教えてくれました。
ペルーに行きたくなる動画
すぐにでも便をとりたくなるプロモーション動画を見せてくれました。「:: Peru Empire of Hidden Treasures :: Don´t watch the movie. Live it for real!」にありますのでチェックしてみてくださいね。
最後の宝物
お話の途中、チチャ・モラーダとキヌアの存在に気を取られ、貴重なお話も馬耳東風〜という失態をとってしまいました。上記に挙げたメジャーな宝物以外にも、ペルーには様々な秘宝があり、それらを紹介してくれていましたよ。
締めくくりの秘宝としてオルテガさんが採り上げたのが「ペルーの食」。様々な食べ物が写真付きで紹介され、特に気になったのが現地で食べたことのある「Arroz con Leche」。甘くてとっても懐かしい味わいのするお菓子なのです。
そして参加者に振る舞われたのが前述のチチャ・モラーダとキヌアチョコレートクッキー。両方とも日本ではそうそう体験できない味わいでなんとも心が温まりました。キヌアクッキーはパフされたキヌアが表面にたくさんまぶしてあって、独特の香りと食感が楽しめました。
実際はもっと可愛らしい見た目だったことを断っておきます。
以上、今日訪れたイベントの紹介でした。キヌアのことは最後に少しだけでしたが、たまにはこういう記事も良いですね。懐かしい思い出に触れられて楽しかったです。オルテガさん、イスパニカのみなさん、ステキなお話を聞かせてくれてありがとうございました。
ちなみにquinua.jpではこういうイベントの事前告知は記事にはせず、行ったあとのレポートだけとなります。facebookページ「キヌア」では、イベント情報を予めお知らせしたり、キヌアの海外情報を紹介したり、レシピを共有したりしていますのでぜひ、いいね!してみてくださいね。