キヌアについて全力で調査していた2011年頃からだいぶ時間が経ちました。その間、インターネット上でキヌアが採り上げられることも増えました。今年2013年は国際キヌア年でもあります。そこで、今から遡って1年以内にできたキヌアについて言及しているWebページをまとめました。
驚くことに、ボリビアが推進するキヌアの国際化、それが皮肉にも国内の貧困層の食環境を悪化させてしまうジレンマが存在するようなのです。情報を無作為にまとめつつ、見えてきたものについて最後に雑感を述べました。
奇跡のダイエット食材「キヌア」って?
あの美肌マニアもついに書きましたね。いろいろとキヌアの機能性について書いてあります。
- 参考:奇跡のダイエット食材「キヌア」って? | 美肌マニアの美容情報
- 日付:2012年10月31日
キヌアがアンデス地方に富をもたらす
ペルーのリマ在住のイギリス人でマルチメディアジャーナリストのダン・コリンズ氏が書いた記事。キヌアの最新事情が非常にコンパクトに分かりやすくまとめられている良記事です。
別のページでもありましたが、キヌアの国際価格が高騰しているために、古来から食べてきた現地の人の口に届いていないという問題点に触れています。
- 参考:キヌアがアンデス地方に富をもたらす | Ourworld 2.0 日本語
- 日付:2013年1月30日
「キヌア」―NASAが注目したアミノ酸バランス
あのELLEも書きましたね。その機能性とレシピの紹介。きれいな写真で分かりやすいです。このような大きなメディアも採り上げてくれると認知度拡大に寄与しそうで嬉しい限りです。
- 参考:【ELLE】「キヌア」―NASAが注目したアミノ酸バランス|エル・オンライン
- 日付:2013年4月16日
2013年は国際キヌアの年~スーパー穀物キヌアとキヌアレアル~
個人ブログで、最新の事情をきれいにまとめているものを発見しました。国連がどういう意図で国際キヌア年を制定したかが分かります。
- 参考:2013年は国際キヌアの年~スーパー穀物キヌアとキヌアレアル~ – 阿部ブログ
- 日付:2013年1月13日
ボリビア移民の企業家が米国でキヌア普及に尽力
キヌアに情熱をそそぐとある企業家のストーリーが興味深いです。NASAは今でもキヌアを食べているんですね!
- 参考:IPS Japan – ボリビア移民の企業家が米国でキヌア普及に尽力
- 日付:2013年5月2日
ここから下は国際キヌア年に関連するページです。
国際キヌア年発進
こちらが国際キヌア年の公式ページ日本語版です。なぜこんな年を制定したのか、キヌアとは何か、簡単にまとめられています。各種関連ページへも飛べます。それにしてももうちょっと情報が欲しいところではあります。
- 参考:国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所: 国際キヌア年発進
- 日付:2013年2月20日
南米の「スーパー穀物」 飢餓対策にキヌア注目
産経が採り上げていました。非常にシンプルな記事ですがこういったマスメディアにどんどん載ってほしいものです。そろそろTVもくるかな?
- 参考:南米の「スーパー穀物」 飢餓対策にキヌア注目 – MSN産経ニュース
- 日付:2013年2月21日
国際キヌア年が提起する食糧問題
こちらも、従来の食べ手である貧困層の口からキヌアが遠のいてしまっている問題点について解説してくれています。最新事情が手軽に分かる良記事です。
- 参考:国際キヌア年が提起する食糧問題
- 日付:2013年4月15日
「世界キヌア年」、ボリビア大統領が多国籍企業批判
ボリビアのモラちゃんが怒り心頭の写真から始まる、あのAFPBBニュースです。政治的な問題まで波及すると健全ではないと個人的には思います。
- 参考:「世界キヌア年」、ボリビア大統領が多国籍企業批判 写真5枚 国際ニュース : AFPBB News
- 日付:2013年2月21日
国際キヌア年、国連総会でウマラ大統領夫人ペルー・アンデスのキヌアが世界の飢餓を救うと宣言
モラちゃん(ボリビア大統領)のファーストレディ、結構頑張っています。世界の飢餓を救うというキヌア、確かにグローバル企業の反発を招きそうな。良いものだったらすぐ広がる、とは単純にはいかないわけですね。難しいけれども、こういった地道な活動を続けるのは大事と思いました。
- 参考:国際キヌア年、国連総会でウマラ大統領夫人ペルー・アンデスのキヌアが世界の飢餓を救うと宣言 | ペルーニュース
- 日付:2013年2月21日
以上です。
国際キヌア年スタートにあわせて、各種様々な動きが見られますね。私も、キヌアが多くの問題を解決する力を持っていると信じる一人です。いっときのブームに終わらせず、「本当に良いもの」を伝える者としてもっと精進していきたい、そう感じました。
ボリビアって少々「野蛮」な国かと思っていましたら、国際競争力のあるキヌアを戦略的にPRしていく鋭い考えをお持ちなんだなと素直に感じたところです。とはいえ貧困層のキヌア離れ問題は皮肉にも市場経済の弊害を被っている形となっているわけで、モラちゃんとしては微妙な舵取りを迫られています。
市場に乗せて好循環を生みつつ自身の出身であり支持基盤でもある貧困層に還元する方策を採ってほしいものですね。モラちゃん、応援していますよ。でもキヌアを政治に使わないでね!