キヌアには、健康フリークや新しもの好きを振り向かせるような、華々しいメリットが満載です。巷のメディアにはそれを煽るような文言があふれていますが、キヌアまとめはいつもどおり静かにお伝えします。
古代から伝わる神秘の作物キヌアが、様々な健康問題に直面する現代人にどれだけマッチするのか、とある論文をもとに紹介したいと思います。
現代人は、ミネラル不足、小麦アレルギー、食物繊維不足、高コレステロール・血圧、といった問題を抱えています。キヌアはもしかしたら、これらを解消する一助となるかもしれません。
ミネラル不足解消
すべてのミネラル成分がわずか大さじ1杯のキヌアをご飯に混ぜるだけで20~40%も増える
と、論文にあります。ご飯だけでなく、味わいを主張しないキヌアは多種多様なメニューに取り入れることができるため、天然のサプリメントのような使い勝手が期待できそうです。
小麦アレルギー回避
キヌアタンパク質はコムギのアレルゲンと交差反応を示さなかった
ことから、アレルギーのせいで小麦を食べられない人でも、キヌアを代わりに摂れば、良質なタンパク質を獲得できることになるそうです。
上野原市のキヌア農家のもとにも、アレルギーで困っている方から連絡が寄せられます。子どもでも大人でも、アレルギーに困難を抱える人は増えていると言いますから、キヌアのこの側面には注目していきたいですね。
食物繊維不足解消
近年、食物繊維に大腸の働きを促す効果や、がんを抑制する効果などさまざまな機能性があることが明らかになってきている。キヌアの子実には他の穀類に比べて多くの食物繊維が含まれている
そうです。まだ研究途上の分野ですから確固たることの名言は避けたいですが、単純に便通改善といった機能性だけでも価値はありそうです。
がんについては国連も言及していますが、盲信することは危険です。参考程度にしましょう。
機能性獲得
キヌアを食べたときの効果として、コレステロールや血糖値の低下、最高血圧上昇抑制ならびに抗酸化活性などが明らかにされている
キヌアまとめとしては長らくこの側面は伏せていたのですが、複数の科学論文で言及されていることですから、紹介します。キヌアのサポニン、食物繊維、ペクチン、タンパク質が関わっているとのことです。
また発芽玄米と同様に、発芽キヌアも機能性が強まることが示唆されています。
4つの理由は以上です。
キヌアはあくまで食べ物であり、医薬品ではありません。しかしながら、医食同源という言葉がある通り、薬事法ばかり気にしてその有用性を薄める必要はないとも思います。人工的に製造された医薬品より、自然に近いかたちで存在する食べ物のほうが体に優しいという考えは、無理な話ではないでしょう。
現代人は様々な健康にまつわるリスクを抱えています。
医薬品へ頼るようになってしまう前に、キヌアなどを検討して、健康的な食生活を組み立てていきたいものですね。
*参考:キノアの利用