キヌア葉は粒よりもはるかに優れている

キヌア葉、俗に言うキヌアリーブス。

粒に対してのその優位性について述べたスペイン語記事を、私のできる範囲でざっくりと日本語化して紹介します。訳に間違いがあれば気軽にアドバイスください。

栄養を満足にとれない人々に向けての救世主となるか。私の関心は今や粒よりもリーブスに移りつつあるのです。

キヌアの葉と茎は食糧安全保障に重要な役割を果たすと、ボリビアの研究者リカルド・ロドリゲス氏は述べ、それは「スーパー野菜」であるとしています。

2017年6月にペルーで開かれた第6回キヌア世界展で発表された研究の導入に、このメッセージが込められました。

この専門家のキヌア葉や茎への関心は、9年前に高地を歩いていたときに、その地域ではスペイン征服の以前、レタスやほうれん草を知らない時代の先祖がキヌア葉や茎を野菜として利用していたことを知ったときに始まりました。

今日では、「伝統的な産地の家族生産者たちは、開花前や若芽など、適切な時期のものを食べる」とロドリゲスは述べ、また、フダンソウやほうれん草と同様に調理したりサラダで食べたりすることを示唆しました。

収穫は「1月と2月の間」で、「葉に水滴が無いときが良い」と、キヌア生産協会Apquisaの会長ガブリエルは述べ、サンドイッチやスープやパンで利用でき、栄養価は「抜群」であるとしています。

ロドリゲスは、「近年にキヌア葉の栄養価に関する研究が進み、粒のたんぱく質含有率が12〜18%であるのに対して葉は28%であり、アミノ酸が多い」とも述べています。

オルロのQuinuerosの代表は「粒よりもはるかに優れている」と述べています。

国連食糧農業機関FAOも、この葉は「非常に良質なたんぱく質の源」であり「ビタミンやミネラル、特にカルシウム、リン、鉄分が豊富」であることを認識しています。

ほうれん草より高い栄養価のある野菜だと言え、前立腺がんに対抗する能力をもつ亜鉛のほか、各種ビタミンや抗酸化物質が含まれていると述べる農学者がいます。

〜中略〜

ロドリゲスは、キヌア葉の価値を拡大するために、3つのことに取り組みます。

  1. 世界の栄養改善に役立つため、新たな研究と技術革新を持つ国として貢献する
  2. キヌア葉専門の栽培を開始し、食用の茎も検討する
  3. 研究スペースを開放し、都市と農村地域からアクセスしやすくし、生産と消費を促進する

キヌア葉の栄養

葉は、イソロイシン、グリシン、セリン、チロシン、トレオニン、トリプトファン、バリン及びシステインのようなアミノ酸を持つたんぱく質があります。カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、カリウム、硫黄、ナトリウム、亜鉛およびマンガンなどのミネラル、炭水化物があります。フェノール、フラボノイド、葉酸とビタミンCとEがあります。

おわりに

「キヌア葉の生産と消費が進むことは将来的に、雑穀としてのキヌア粒を作る生産者団体が野菜用の種子を作るようになることを暗示します。例えば、大きな葉の採れるキヌアの品種があります。さらなる調査が必要なのです。」リカルド・ロドリゲス氏は言いました。

拙い抄訳は以上です。

ところで冒頭で述べた「キヌア葉、俗に言うキヌアリーブス」は私が勝手に言っているだけです、悪しからず。

また、以前から私も葉のほうを気にしており、露地栽培に比べて管理のしやすい水耕栽培でその生産試験をしています。化学肥料を使って素人でも容易に栽培できることは確認済で、今は有機液肥で試験しているところです。

キヌアの水耕栽培を始めてみた

キヌアリーブスが世にありふれた栄養源となりますように。

*参考:La hoja de quinua, reivindicada como una ‘superverdura’ andina | Todo sobre la Quinua