財務省貿易統計というWebサイトを使って、日本が2014年1月から2017年8月に輸入したキヌアの量と価格から分かることを3つ紹介します。
グラフ中にあるMTという単位はmetric tonで、いわゆる㌧であり、1,000kgのことです。調査の仕方は最下部で紹介します。
輸出国割合
ペルーがボリビアを差し置いて1位となりました。両者で全体の94%を占めます。
コロンビアが3位なのが意外で、2015年9月に初めて輸入されました。ちなみにアメリカ合衆国から輸入されたのは2014年7月が初めてでした。
国別単価推移
輸入量が0の年月は0として表示せずに除外してトレンドを見ています。
全ての国で緩やかなダウントレンドです。ペルーがおよそいつも最安値です。アメリカ合衆国の2016年始めからの急上昇が特徴的ですが、最新の2017年8月分では一気にもとのトレンドまで急下降しています。
量推移
薄青はトレンドラインです。緩やかな上昇トレンドにあります。
年末年始には下降があるように見られます。
ひとこと
いつも通り、素データを集めるのが若干手間でした。オープンガバメントがもっと進めばいいのにと思いました、シクシク。
総輸入量と総輸入額の3年推移は以下の通りです。
- 2014年:353MT(2.6億円)
- 2015年:776MT(4.6億円)
- 2016年:992MT(3.9億円)
輸入量は増えても単価が下がっています。日本国内では緩やかですが着実に、大衆への普及が進みつつあると言えるのではないでしょうか。
FAOSTATを使った最新の海外市場についてはまた今度に書きます。
調査の仕方
財務省貿易統計の使い方は以前に記事に書きました。月ごとに検索して数値をまとめ、グラフ化しただけです。
品目コードは、いつの頃からかできた播種用のものを除く、「1008.50-200」を使いました。