キヌアってどのくらい流通してるの?国際キヌア年などで増加しているという話は聞くけれど本当なの?出所は?
別によく尋ねられるわけではありません。自分用のメモとして、また他の製品にも応用できる便利なテクニックなため記しておきます。
FAOSTATと財務省貿易統計を使います。
FAOSTATの使い方
FAOとは国連のいち機関で、国際連合食糧農業機関と訳されます。FAOがstat、統計をまとめたポータルサイトがFAOSTATになります。
先般リニューアルし格好よく、使いやすくなりました。右側のリンクをたどってFAOSTAT Gatewayに入ります。残念ながらすべて英語となります。
色々な使い方がありますがことキヌアについて調べる際はSearchボックスに「quiona(キヌアの英語)」を入力します。
次に年代を、欲しいデータの範囲に調整します。左にある「Filter output data by year」の青いスライダーでできます。未来のデータは当然存在しないでしょうが、今現在2013年度のものもありません。それでも「データがありません」などの通知が出るわけではありませんのでご注意を。
そして「Results by Item」の中から欲しいものをピックアップします。今回は量が欲しいので「PRODUCTION – CROPS」の「EXPORT」をクリックします。するとexcelのrawデータがダウンロードされるはずです。
あとはexcelのピボット機能などを使って欲しいデータをまとめあげていく作業になります。年代、国、栽培面積か種の量かなどの種別、ごとのデータがあります。
財務省貿易統計
こちらは国産ですから日本語ですが、Trade Statistics of Japan Ministry of Financeは相当面食らう画面ですよね。FAOSTAT新バージョンを見習って欲しいものです。どこに何があるのやら、専門用語がどういう意味なのやら、2秒で帰りたくなります。
辛抱して「検索ページ」を押して「財務省貿易統計(検索ページ) :財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan」に飛び、さらに「品別国別表」を押します。
キヌアは輸入品なので「輸入」を選択。時期を指定し、「品目の指定」は「品目コード指定」として専用のコードを入れるのですが、このコードが曲者です。
古くて新しいキヌアちゃんは、この統計界では2012年からようやく市民権を得ました。それまでは存在しないことになっていたわけです。裏ワザとしてキヌアの場合、「その他の穀物」の1008.90を使います。例えばボリビアから輸入する品目では1008.90を使ってもその中身はだいたいキヌアだろうと想定できるわけですから。
2012年以降を調査する場合は「キヌア」の1008.50を使います。このコードについてもっと知りたい場合は「第10類 穀物」をチェックしてみてください、頭痛薬を片手に。
最後に必要ならば対象国を指定して検索すれば完了です。
試しに「2013年通年のキヌア輸入」を調べますとペルーから152㌧、ボリビアから153㌧輸入されていることが分かります。
ここまで読んだあなたは
相当の物好きかヒマ人ですね。ありがとうございました!
でもこれらなかなか面白くて、本当に膨大な量のデータを無料で取り扱えるわけで、知っておくと何かに役立つかもしれませんよ。実際に2012年のキヌア輸入量を試算した結果は「日本におけるキヌアの流通量は年間160トン」に記載しました。160㌧から1年後、300㌧に大幅増加していることが分かりましたね。