財務省が出している貿易統計を利用して、キヌアの原産国であるペルーおよびボリビアから日本へのキヌア輸入量の変化を追ってみました。2012年5月からの1年間についてです。
原産国で国をあげて生産を奨励するほどの需要が欧米にはあるわけですが、日本は現状そんなブームにまではなっていませんよね。今回調べた結果からもそんな状況が窺い知れた一方、価格高騰の影響は受けているようです。
ペルーからの輸入
2013年に入ってからも輸入量に大きな変化はありませんが価格については若干づつ上昇しているのが分かります。2012年6月の特異点については残念ながら理由が分かりません。
ボリビアからの輸入
2012年5月のピーク以降は2013年に入ってもそう大きな変化はありませんが、ペルー産と同じく価格は徐々に上昇しているように見えます。
どう見るか
集計は慎重に行ったつもりですし、財務省の貿易統計は信憑性のあるデータと思うのですが、もし誤りがあった場合はご容赦くださいませ。
このデータから、国際キヌア年の影響が思ったより微細なことが知れて意外でした。確かに、身の回りのスーパーなどで多く見られるかというと決してそんな状況ではなく、数年前よりもむしろその機会は減っているようにさえ感じる状況です。みなさんはキヌア、町中で見かけますか?
とは言え「じわじわ!キヌアの広まりぐあい中間レポート2013」で紹介したようにメディア登場の回数が増えているのも事実。認知度が徐々に高まり、年内にも大きな需要のうねりになっていく可能性も無くはないです。引き続き、キヌア人気度合いについてはチェックしていきたいですね。