山梨キヌア栽培研究から分かった注意点6つ

国産キヌアといえば山梨県がその先鞭を切っています。以前「貴重な一歩!国産キヌア栽培へ挑んだ山梨の軌跡」などで触れたとおり数年前から研究栽培が行われています。栽培に関する記事は「栽培」からどうぞ。

山梨県HPで公開されているPDF「機能性作物キノアの栽培法」から要点を紹介します。なお、資料中の「キノア」は「キヌア」に読み替えています。この名称の違いについてはこちらをどうぞ。

国産キヌア栽培

研究のねらい

南米地方原産のヒユ科アカザ亜科擬穀類キヌアは新たな機能性食材として注目されつつある。しかし国内での生産はほとんどなく、栽培技術は不明な点が多い。そこで播種時期や窒素基肥量等に関するキヌアの栽培特性を明らかにする。また高付加価値化を目指して子実の内容成分を明らかにする。

研究の成果

  • 主茎上部に直径約2mmの子実からなる円錐状の穂をつける
  • 窒素基肥量は収量性、耐倒伏性から8kg/10aが適する
  • 播種深度は0.5~1cmとする
  • 4~5月(標高400m以下は4月)に播種すると7~8月に、8月に播種すると10~11月にそれぞれ収穫できる。子実収量は200kg/10a程度
  • 栽培に要する労働時間は約30時間/10a
  • 子実には、カルシウムなどのミネラルや機能性を有しているとされるフェノール類がアワやキビより多く含まれている

成果の活用上の留意点

  • 連作や、後作にホウレンソウを作付けることは避ける
  • 栽培期間中に使用できる農薬はない。主要害虫のカメノコハムシに防除効果の高い薬剤についてキヌアへの登録拡大を申請中
  • 刈り遅れは脱粒による減収となるので適期に収穫する。その判定は指で押してもつぶれない子実が全体の80~90%となった日とする

以上です。

国産キヌア干してる

テキストにするとシンプルですがこれだけのデータを得るために時間も手間も相当かかっているはず。関係者の皆様、本当に敬服するばかりです。これからキヌア栽培へ参加する方はこれらの情報を糧にトライし、改訂や新規発見があった場合は周囲へ共有していきたいものですね。

資料の末尾には「土地利用型作物のキヌアが産地化されると耕作放棄地の減少につながる」という記述がありました。山梨県の耕作放棄地の多さはなんと全国ワースト2位。キヌアが土地利用活性化の一助になることを願います。

*参考:機能性作物キノアの栽培法(PDF)

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