類まれな栄養バランスから完全食品と称されるキヌアには、普段食べる使い方からは想像もできないほど特殊な機能性があります。
今回は、そんなキヌアの機能性を活用した珍しい特許を6つ厳選して紹介します。
低体温改善用組成物
ライオン株式会社が2010年03月18日に出願しました。
99質量%以上エタノール含有溶媒によるキヌア抽出物を有効成分として含有し、キヌア抽出物(固形分)の摂取量が、成人の体重1kgに対して0.01〜100mg/kgである低体温改善用組成物。
低体温を改善する機能性があるのでしょうか、気になります。
コレステロールを低下させる組成物
大日本明治製糖株式会社が1997年10月07日に出願しました。
キヌア皮またはその処理物を含有するコレステロールを低下させるための組成物及び食品。
キヌアの機能性が専門の小西先生が携わってらっしゃいますね。
液体麹を用いた清酒の製造方法
アサヒビール株式会社が2005年09月30日に出願しました。
液体麹を用いた清酒の製造方法であって、培養原料として、表面の全部または一部が少なくとも穀皮で覆われた穀類を含む液体培地と、表面が外皮で覆われた豆類又は芋類を含む液体培地と、細砕や粉砕などの前処理をしないアマランサス及び/又はキヌアを含む液体培地と、から選ばれた少なくとも1種の液体培地で麹菌を培養して得た液体麹を使用することを特徴とする清酒の製造方法。
なんと、キヌアで清酒が作れるのでしょうか?他の関連特許で、味噌や醤油に関するものも同社が出願していました。
保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物
一丸ファルコス株式会社が1999年05月27日に出願しました。
【課題】 長時間保湿効果が継続する保湿性植物成分を含有し、皮膚に対しては乾燥、肌荒れ、ヒビ、アカギレ、フケ、カユミ、炎症性疾患の予防、軽減又は改善に、また毛髪に対しては、乾燥、パサツキ、枝毛、切れ毛、光沢付与等に奏効する化粧料、浴用剤、洗剤組成物を提供する。【解決手段】 ウニャデガト、エルカンプレ、キヌア、サングレデグラード、セドロン、チャンカピエドラ、パハロボボ、バルサミーナ、ボルドー、マティコ、マンサーニャ、ムニャの中から選ばれる1種又は2種以上の植物抽出物を含有する化粧料、浴用剤及び洗剤組成物とする。
やっぱりありますね、化粧品。キヌアのデンプンは細かくて高い湿潤性を持っています。
雑穀類含有液状調味料の製造方法
キユーピー株式会社が2010年08月19日に出願しました。
あわ、きび、ひえ、アマランサス及びキヌアから選ばれる一種又は二種以上である原料雑穀類であって、水分含量10〜40%の状態の原料雑穀類に有機酸水溶液による接液処理と、加熱調理とを施し、該処理済み雑穀類を含ませることを特徴とする雑穀類含有液状調味料の製造方法。
どんな味わいなのでしょうか?気になります。
毛髪繊維の構造を強化するための組成物および方法
イーエルシー マネージメント エルエルシが2013年05月29日に出願しました。
毛髪繊維の皮質内の分子構造の量を増加させることができる組成物および方法が開示される。結果として、毛髪繊維直径、断面積、弾力性および堅さがすべて増大する。効用は長期的であり、繰り返されるすすぎおよびシャンプー後に持続する。これらの結果は、細い毛髪の処理では特に有益である。
毛が太くなるですって。驚きしかありません。
以上です。
本当なの!?とにわかには信じられないようなものもありましたね。とにかくどれも、キヌアの持つ類まれな栄養バランスがなせる技かと思われます。葉も栄養豊富だし、茎も使えるし、キヌアは本当に面白い植物ですね。
これからも注目していきたいアイテムです。